智鶴と陰陽師と2人で浄霊のために、お神酒を上げて、観音経と般若心経を唱えていました。
すると突然、
「焼酎はなかつかい。つまみはなかかい。」
(訳:「焼酎はないのか。つまみはないのか。」)
と聞こえてきました。
次に、
「おら、浄土真宗だけん、そぎゃんとば唱えたっちゃ、有難くもな~んもなか。」
(訳:「おれは浄土真宗派だから、そのようなお経を唱えてもらっても有難いとは思わない。」)
と聞こえてきたのです。
私たちは、
「それはそれは失礼致しました。おつまみはイリコでお願いします。それでは浄土真宗のご真言を唱えさせて頂きます。」
と、焼酎とイリコをあげて、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と、ご真言を唱え始めました。
何回か唱え続けていると、
「うまかな~。な~んな・・、おら、死んだつな。な~んな・・・。」
(訳:「美味しいな~。そうなのか・・、おれは死んだのか。そうなんだ・・・。」)
という言葉が聞こえてきました。
私たちが暫く唱え続けていると、
「んならな、おら、行くけんな。よかな。」
(通訳:「じゃあね、おれは行くよ。いいね。」)
と私たちに許可を得て天上界へ昇って行かれました。
その瞬間、彼女の憑依が解けました。
その霊は、山登り中に崖下へ転落して亡くなった老人でした。
自分が亡くなったということに気づかずに、ず~っと家族が迎えに来てくれるのを待っていたのです。
その老人は、家族の迎えを待ちくたびれて、家に帰ろうと必死だったんでしょう。
憑依をされた女性は、その老人を天上界へ導くためのお手伝いをされたのです。
言い換えれば、老人は、この女性に憑依すれば、智鶴と陰陽師に導かれて、天上界へ昇れることを知っていたのです。
だからこそ、この女性を選んだのです。
今でも、老人の魂の帰還のお手伝いをさせて頂いたことに感謝しています。
霊が憑依するには必ず理由があります。
その声は普通の人間には聞こえない事が多いのも事実です。
そのために智鶴のようなその声を聞くことができる人間、
また、浄霊の力を持った陰陽師がいるのです。
どうぞ私達の力をお役立て下さい。
あなたの為にも、そして霊の為にも。

