智鶴は小さい頃から祖母に連れられて、お不動さんや観音堂、お地蔵様に太子堂、水子供養などに、よくお参りに行っていました。
その後、自分で行動できるようになってからは、友人と一緒にあっちこっちを参拝してまわっていました。
いわゆる「霊能者ショッピング」ですね。
あっちで21日間の行をしなさいと言われればやり、こっちで百巻行をしなさいと言われればやりということを繰り返してきました。
しかし、今ひとつ満足する答えは見つかりませんでした。
だから「霊能者ショッピング」を繰り返していたわけですが。
ある日、友人から「すごい爺さんがおらしたばい。おうてみるや。」(通訳:「すごいじいさんがいたよ。会ってみる?」)という連絡をもらいました。
私は何となく「うん。」と答え、早速、次の日の夜9時に自宅から1時間ほど離れた場所まで出向きました。
友人に案内された場所は、山奥の一軒家。
婆ちゃんが亡くなって、身寄りも無く一人きりの生活で、みかん畑の中にぽつんと家が建っていました。
爺ちゃんに言わせれば、それが自分の修行らしいのです。
私は恐る恐る友人と一緒に家の中に入り、「こんばんは」と声をかけました。
すると中から、爺ちゃんが出てきて、開口一番、
「よぉ~、あたは生きとったな~。」
(通訳:「よく、あなたは生きていましたね。」)と言いました。
私は、(あ~この人だ・・!!やっと、やっと出会えた!!!)と思いました。
とても感動しました。
その後、室内に入り、爺ちゃんがまた、
「あたは何回も死に目におうてきたろ。」
(通訳:「あなたは何度も死に目に合ってきただろう」)と言いました。
私は、「はい。」と答えるのが精一杯でした。
身体はがたがたと震えが止まらず、唇はブルブルと震えていました。
手足は冷たくなり、頭は真っ白という感じですか・・・。
また、爺ちゃんは
「あんたはご先祖様がしっかり守っとんなはるけん、今まで生きとったつ。あんたは人助けばせ~なんごつなっとっと。」
(通訳:「あなたはご先祖様がしっかりと守っていらっしゃるから、今まで生きてたんだ。あなたは人を助けるようになっているんだぞ。」)と言いました。
私の中で、何かがすと~んと落ちました。これを『肚が座った』というんでしょうね。
それからです。私は『爺ちゃん』と呼び(まあ、最初から爺ちゃんでしたが)、私が出会った人に紹介し引っ張りまわしました。
『鶴』という名前も頂きました。
色々な沢山の思い出があります。
その爺ちゃんも亡くなり、早いもので4年になります。
爺ちゃんは亡くなる10日前に、
「あんたが来る時には、ちゃんと迎えに行くばい。」と言ってくれました。
それを信じて、自分の命を全うしようと思っています。

