
ある学校のお祓いをさせていただいたときのお話です。
その学校は小高い山一面にあった墓地を開拓造成して建てられていました。
お祓い予定日の一週間前から、智鶴は大腸炎を患い寝込んでいました。
お陰さまで、浄化された身体でお祓いに臨むことになりました。
当日は校舎にお経を反響させるような形で設営し、
精一杯の声でお経を唱えました。
すると、みるみるうちにグランドのフェンスに死霊がへばりつき、こちらを眺めているではありませんか。
その人数といったら、数え切れないほど、何万人にものぼる大勢で押すな押すなの大混乱でした。
智鶴は経本を読んでいましたので、その人数は後ろの目で観て感じ取っていました。
姿は真っ黒。
『黒い人影』
と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
みんな興味深々でこちらを眺めているのです。
がやがやと騒いでいる声も聞こえていました。
その後、お経を唱え終わると、黒い影の視線が今度はお供え物に移りました。
徐々に徐々に、『ぞろぞろっ、ぞろぞろっ』と、お供え物に近寄ってくる足音が聞こえ始めました。
すると今度は、何千、何万という数の手首が『うようよ』と、
まるで波を打つような感じで私のほうに近づいて来るではありませんか!!
『餓鬼』が近寄ってきたのです。
背筋が『ぞぉ~っ』として、とっても怖かった・・・
私は、このまま、ここで『餓鬼』に食べさせるわけにはいかないと思い、
急いでお供え物を袋に詰めて川へ行き、お供え物を全て川に流しました。
(もちろん、ナイロン袋から取り出しました。)
そして川を振り返ることなく一目散に帰り、何とか『餓鬼』を治めることができました。
私は『餓鬼』が来ることは分かっていましたので、お供え物として、三角おにぎり、お水、お茶を準備していました。
お腹の空いていた『餓鬼』はたらふく食べさせて成仏させました。
しかし、墓地跡の開拓造成は怖い!!

