宮崎の高千穂町にある、名の知れない神社に行ったときのことです。
社殿は、床下が空洞になっており、人が中腰で行き来できるように建てられていました。
智鶴は、突然、「ん?」と感じ、社殿を見渡すと、
何と、社殿の床下に龍がとぐろを巻いて横たわっているではありませんか?!
それはそれは大きな大きな龍で、智鶴は自分の目を疑いました。
その龍は、ぎょっと智鶴に目を向けましたが、また静かに目を閉じてしまいました。
智鶴はその龍が動き出すのではないかという不安があると同時に、
龍は神社の守り神として存在しているということが分りました。
不思議なもので、その龍の大きくてつぶらな瞳はとても愛らしく、
智鶴が感謝を申し上げると、それでも何の反応も無く、
ただただ、じぃ~っと横たわっているだけでした。
やっぱり、守り神はちょっとやそっとの刺激に、いちいち反応しないという
大きな心の懐と深さを持っているものなんだと、改めて学ぶことのできた体験でした。
現在、古い社殿は新しく建て替えられました。
新しい社殿も古い社殿と同じように床下は空洞になっているようです。
管理をされている村人の皆さんの伝統を守る心を感じます。